
世界には数十億円で落札される“伝説級のクルマ”が存在します。
この記事では、2025年時点でオークションにて最も高額で落札された車ランキングTOP5をご紹介します。
ランキング
第1位:メルセデス・ベンツ 300 SLR Uhlenhaut Coupé(1955)
– 💰 **落札価格:1億4,350万ドル(約190億円)**
– 📍 オークション:2022年5月 / メルセデス・ベンツ博物館(非公開)
– 🔧 生産台数:わずか2台
– ✨ 特徴:ルドルフ・ウーレンハウトの個人車。F1技術をベースにしたレース仕様ロードカー。
この車は「自動車史上、最も貴重」とされる逸品。世界に2台しか存在せず、そのうちの1台はメルセデスが保有し非売。つまり一般市場に出た唯一の個体で、しかも設計者ウーレンハウト本人が社用車として乗っていた伝説付き。さらに、売上はすべて慈善団体に寄付されたことも話題に。
第2位:フェラーリ 250 GTO by Scaglietti(1962)
– 💰 **落札価格:7,040万ドル(約103億円)**
– 📍 オークション:2023年11月 / サザビーズ
– 🔧 車体番号:3765 LM
– ✨ 特徴:クラシック・フェラーリの中でも「最も美しく、最も高額」と称される1台。
このモデルは「唯一のル・マン仕様250 GTO」として特別。クラシック・フェラーリの中でも“完成形”といわれるGTOシリーズの中でも、この個体はプロトタイプ的な存在。しかも完全なオリジナルコンディションで現存。フェラーリコレクターにとっては“絶対に逃せない”1台。
第3位:フェラーリ 250 GTO(1962)
– 💰 **落札価格:4,800万ドル(約53億円)**
– 📍 オークション:2018年8月 / モントレー(RMサザビーズ)
– 🔧 車体番号:3413 GT
– ✨ 特徴:純レース仕様。歴代のGTOの中でも走行履歴がピカイチ。
こちらはレース実績がすごい個体で、ツール・ド・フランス・オートモービルなどで勝利歴あり。しかも事故歴がない上、すべてのオーナー記録・レース履歴が完璧に残っている。クラシックカー界では「ヒストリーが完全な車」はとんでもない価値が付く。
第4位:フェラーリ 335S スパイダー・スカリエッティ(1957)
– 💰 **落札価格:3,570万ドル(約41億円)**
– 📍 オークション:2016年 / アールキュリアル(フランス)
– 🔧 ドライバー:スターリング・モスなどがレース参戦
– ✨ 特徴:1950年代フェラーリの傑作、ミッレミリアなどで活躍。
スターリング・モスやピーター・コリンズら名ドライバーがレースで実際に使用。ル・マンやミッレミリアといった伝説的レースに参戦した経歴を持つ。また、V12エンジンの美しさや、スカリエッティのコーチワーク(外装デザイン)も評価が非常に高い。
第5位:フェラーリ 290 MM(1956)
– 💰 **落札価格:2,850万ドル(約34億円)**
– 📍 オークション:2015年 / RMサザビーズ
– 🔧 特徴:エンツォ・フェラーリの情熱が詰まったレースモデル。ファン・マヌエル・ファンジオが駆った一台。
伝説的F1チャンピオン「ファン・マヌエル・ファンジオ」が駆った個体であることが最大の理由。さらに、フェラーリの創業者エンツォ・フェラーリが当時のレースに魂を注いだ証ともいえるモデルであり、“フェラーリらしさの原点”とまで呼ばれている。
🚗 まとめ:車は芸術品になる時代
クラシックカーやレースヒストリーを持つ車両は、もはや「投資対象」「文化財」として扱われています。特にフェラーリとメルセデスは、価格だけでなくブランド価値・希少性・ストーリー性が強く、今後も記録を塗り替える可能性大です。
「ただの乗り物」では終わらない、そんな夢のある世界ですね。