
Lucid Motors(ルシード・モーターズ)が開発中のフルサイズEV SUV「Gravity(グラビティ)」が、2026年に市販化される見通しとなりました。最大航続距離710km、7人乗り、加速3.5秒という化け物スペックで、EV市場に新たな波を起こす可能性があります。
Gravityの主要スペック
- 航続距離:最大710km(EPA推定)
- 加速性能:0-100km/h 約3.5秒
- 乗車定員:最大7名(3列シート構成)
- 充電:800V対応・超急速充電可能
- 価格:8万ドル〜(日本円で約1200万円〜)
「スペックだけなら無敵」という声も出そうですが、それがそのまま売れるかはまた別の話です。
テスラやリヴィアンと何が違うのか?
Lucid Gravityは、同社の高級セダン「Lucid Air」で培った技術をSUVに最適化したモデルです。
- 独自開発の超効率モーターと電装構成
- 洗練されたインテリアとソフトウェア主導のUX
- アウトドア志向のRivian、シンプル志向のTeslaとは異なる「高級EVミニバン」的立ち位置
特にファミリー層+プレミアム志向というニッチを狙っている点は注目されます。
なぜ2026年リリース?そのタイミングに込められた狙い
- 各社のEV SUVが出揃うタイミングを見越した戦略
- EVインフラ整備と市場成熟を待った可能性
- 開発リソースの都合?それとも単なる遅延?
このタイミングは戦略的にも意味がありそうです。Lucidは「EV戦争の本番」に本気で参戦するつもりのようです。
日本市場への展開はあるのか?
現時点で日本展開は未定。ただし、次のような可能性はあります:
- 2027年以降に右ハンドル対応モデルを投入する可能性
- 高級EV・ガジェット志向の層にはウケる余地あり
- 価格・サイズ的にはメイン市場にはなりにくい
「買わないけど気になる」という層に刺さる話題性の強いモデルです。
まとめ:GravityはEVの理想か、過剰設計か?
Lucid Gravityは、航続・加速・快適性のすべてを追求した「EVの理想形」に近い存在かもしれません。しかし、
- 実際にこのスペックが“必要とされているのか?”
- 価格に見合う価値があると市場が評価するか?
- インフラ・信頼性・アフターサポートはどうか?
このモデルは、単なる「テスラの次」ではなく、「テスラを超えた何か」を提示できるかどうかが試される一台です。
EVの未来を考える上で、Lucid Gravityは一見の価値がある存在です。あなたはこのモデル、どう見ますか?